日米欧、WTO提訴へ手続き 中国のレアア

国民の生活が第一」や共産、社民など6野党が提出した内閣不信任決議案が9日午後、衆院本会議で採決され、民主党などの反対多数で否決される. 自公両党は8日の民自公3党首会談を踏まえ、決議案の採決には欠席する見通しだ. 決議案は「消費増税民主党政権公約に違反し、国民の多くは反対だ. 国民の声に背く野田内閣は信任に値しない」との内容. 野党第1党が加わらない不信任案の提出は30年ぶり. 自公両党は、8日の党首会談で野田佳彦首相が「近いうち」の衆院解散を表明したことを評価し、不信任案の否決に協力する. ただ、反対すれば野田内閣を信任することになるため、欠席で足並みをそろえた. 中国が電気自動車やハイテク製品に使う「レアアース」などの輸出を制限しているとして、日本と米国、欧州連合(EU)は13日、世界貿易機関(WTO)への提訴の手続きに入った. まずはそれぞれが中国と二国間で協議する. 中国との対立を避けてきた日本にとっては初の中国提訴になる. レアアースは製造業に欠かせない材料だからだ.