安倍首相、アフリカでスポーツ交流 東京五

アフリカを歴訪した安倍晋三首相は、首脳会談やトップセールスの合間を縫ってスポーツ交流を繰り返した. 訪問先の注目も高く、選手と並んだ姿をカメラに収めようと地元メディアが取り囲んだ. 2020年東京五輪のアピールに加え、資源獲得だけが目的ではないとの印象を与える狙いもありそうだ. コートジボワールでは、ワタラ大統領と6月のサッカーW杯初戦での対戦に向け、「対戦日は私の母の誕生日なので何とか考えていただけないか」と冗談交じりにエールを交換. 柔道大会「安倍杯」で選手を激励した. 12日にはモザンビークの女子バスケットボール代表選手と交流. 13日に訪れたエチオピアでも1964年東京五輪のマラソン金メダルの故アベベ・ビキラ氏の次男やアトランタ五輪金メダルのファツマ・ロバ選手らと懇談した. いずれも各国で人気や影響力がある種目で、外務省関係者は「一般の人々にアピールできるスポーツ交流を組み入れた」と明かす. 安倍晋三首相は13日、川に転落した男児を救出した大阪市北区の中国人、厳俊(イエンチュイン)さん(26)と、火災現場から逃げ遅れた人を救出した東京都大田区の国吉正男さん(61)を首相官邸で表彰した. 首相は「人命を重んずる真に勇気ある行為を心からたたえる」と感謝状を手渡した. 厳さんは台風18号が上陸した9月16日、大阪市の淀川をジョギング中、濁流に流されていた小学4年の男児を見つけて川に飛び込み、岸に引き揚げた. 男児にけがはなかった. 表彰後、厳さんは「日中友好に役立つことができれば良かったと思う」と話した.