陳光誠氏の早期渡米へ準備 米中、健康状態

4日、中日8―4ヤクルト) 中日が神宮球場で今季初勝利. 昨年8月25日以来となる白星を挙げた. 4回に谷繁の2点適時打で勝ち越した後、一度は同点に追いつかれたが、8回に代打野本の中前2点適時打で突き放した. 2度にわたる勝ち越し劇で振り切った高木監督は、「この1勝で流れが変わる? そうなることを願いたいね」と意気揚々と球場を後にした. 都市風景や桂離宮を米国仕込みの引き締まった構図と乾いた感性でとらえ、戦後の写真界に大きな足跡を残した写真家で、文化功労者石元泰博(いしもと・やすひろ)さんが6日、東京都港区の病院で死去した. 90歳だった. 通夜・葬儀の日程は未定. 米サンフランシスコで日系移民の家に生まれ、3歳で両親の故郷・高知に. 1939年、近代農法を学ぶために渡米、戦時中はコロラド州日系人収容所も経験した. 45年にシカゴに移り、ドイツの造形学校バウハウスの流れをくむ学校で正統派のモダニズム写真を学んだ. 53年に再び日本へ. 社会派の写真が中心だった日本で、高度な造形性を備えた作風が大きな衝撃を与えた. シカゴや東京の都市風景、空や水面の写真のほか、桂離宮曼荼羅(まんだら)など日本的、東洋的な題材も多く手がけたが、情緒を排した表現を貫いた. 著書に「シカゴ、シカゴ」「桂」など. 毎日芸術賞などを受け、桑沢デザイン研究所や東京造形大の教授も務めた. 中国の「盲目の人権活動家」陳光誠氏(40)の米国への出国問題で、北京で中国政府と交渉をしてきたキャンベル米国務次官補は5日、「中国が快く調整してくれた」と報道陣に述べ、中国側が柔軟な対応を示していることを示唆した. 次官補は同日、帰国の途についた. 具体的な交渉内容は不明だが、米中両国は陳氏の健康状態を見極めつつ、早期渡米に向けた準備を進めているようだ. 米国務省のヌーランド報道官は「米国は優先的にビザ発給の手続きを取る」としており、陳氏の治療や検査を待ち、できるだけ速やかな出国を目指す方針. ただ、中国公安当局によるパスポート発給などの手続きもあり、出国の具体的な日程はなお不透明だ.