GDP、2次速報で上方修正へ 昨年10~

シリアのヒジャブ首相が6日、アサド政権を離反し、反体制派に加わることを明らかにしたと、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどが伝えた. 事実とすれば、ヒジャブ氏は政権中枢からの最高位の離反者となり、アサド政権に大きなダメージを与えることになりそうだ. ヒジャブ氏は離反後、隣国ヨルダンに入ったという. 同氏の広報担当者はアルジャジーラを通じて声明を発表し「私は殺人と、テロリスト政権から離反した」と、アサド政権を痛烈に批判した. 広報担当者は「ヒジャブ氏は2カ月前から離反を計画していた. アサド政権は終わりに近づいている. ヒジャブ氏自身が近く会見する」と述べた. ヒジャブ氏は農業の専門家で、前農業相. 6月にアサド大統領によって首相に任命された. 東部デリゾール出身で、反体制派の大半を占めるイスラムスンニ派教徒だ. アサド政権からの離反者は、これまで大使など在外外交官が中心だった. シリアでは、首相は大統領の任命制. アサド大統領と、アサド氏を支える軍・情報機関幹部らが実権を握っており、首相の実質的な権限は乏しい. それでも、現役首相の離反は、7月のラジハ国防相暗殺に続き、政権を大きく揺さぶることになりそうだ. 2011年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は、内閣府が8日発表する2次速報で上方修正される見通しだ. 1次速報では前期(7~9月期)比0.6%減だったが、民間調査会社12社の2次速報の予測平均は0.2%減. 設備投資の大きな伸びを織り込むことが理由だ. 実質GDPの増減率の年率換算は、1次速報では2.3%減だったが、2次の民間予測では平均0.7%減となっている. 2次速報は、1次速報後に公表された経済指標を入れて推計し直している. 1日に発表された法人企業統計で、10~12月期の国内の設備投資額は前年同期比7.6%増と大きく伸び、3四半期ぶりのプラスになった. 東日本大震災で被災した工場の復旧工事が本格化し、スーパーなど小売り各社が東北地方を中心に出店を増やしたためだ. これを受け、GDPの設備投資も1次速報の1.9%増から大きく伸びる見込み. 民間の予測平均では5.1%増となっている.