中国大使との懇談、小野寺防衛相認める 内

篠健一郎、吉田拓史】大手保険会社14社のうち9社が信販会社を通じた「提携ローン」でお金を貸し、少なくとも7社は自社で借り手の審査をしていなかったことが分かった. 審査を信販会社に「丸投げ」していたため、一部に反社会的勢力への融資が含まれていたことも明らかになった. 暴力団などとみられ、金融庁が自主的に報告するよう求めている. 朝日新聞の調べで明らかになった. みずほ銀行暴力団組員らへの融資を2年以上も放置していたのと同じで、審査態勢がずさんなため問題融資を止められない状態になっていた. 全社一斉に社内調査をしている段階のため、ローン総額や反社会的勢力への融資がどの程度あるのかはまだ分からない. 金融庁は全容が分かり次第、融資の解消と防止策を求めるとみられる. 小野寺五典防衛相は22日の記者会見で、20日程永華(チョンヨンホワ)駐日中国大使と懇談していたことを明らかにした. 内容については「どのようなお話をしたかは差し控える」と明らかにしなかった. 「取扱厳重注意」本会議場の説明 両氏の懇談は朝日新聞が22日付朝刊で報じた. 小野寺氏が21日、衆院本会議場で「取扱厳重注意」と記された文書を手に安倍晋三首相に説明. 本会議場の傍聴席から文書が見えていたことから両氏の懇談内容が判明した. 文書によると、懇談の中で程氏が小野寺氏に対し、習近平(シーチンピン)国家主席が対日関係に強い関心を持っていることなどを紹介していた. 野中良祐】国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は5日、手足の末端の血管が詰まる難病「バージャー病」の患者の血管に細い管(カテーテル)を通して広げ、血流を再開させる治療に成功したと発表した. この病気のカテーテル治療で、成功したのは全国初という. 同センター血管内科医長の河原田修身(おさみ)さんによると、バージャー病の患者は全国で約1万人. 悪化すると壊疽(えそ)を起こし、全体の1割は足を切断しており、血管拡張剤などの薬で効果が出ない患者の治療は難しい. 血流が詰まるひざ下や足首付近の血管は直径1・5~2・5ミリと細く、これまで管を通すのは困難とされていた. 動脈硬化カテーテル治療に使う器具や手法の発達で、河原田さんはバージャー病の患者にも応用できると判断した.