イスラム3カ国から女子代表登場 「新時代

五輪に初めて女子選手を送り込んだイスラムの3カ国の女子代表が3日、そろって試合に登場した. ■カタール カタールのナダ・アラクジ選手(17)は、競泳女子50メートル自由形の予選に出場. 他の選手同様、太ももを覆うスパッツ型の女性水着と、スイミングキャップを着用. レース後はキャップを外し、長い髪を下ろした. タイムは30秒89の59位で、準決勝進出を逃した. カタールは2016年と20年の両夏季五輪招致に立候補しながら、1次選考で落選. 2024年招致を成功させるためにも、女性のスポーツ進出をアピールする. アラクジ選手は「とても興奮した. 出場できた意味は大きい」. ■サウジアラビア サウジアラビアから来たウォジダン・シャハルハニ選手(16)は柔道の78キロ超級で畳に立った. 頭にはいつも着用しているヘジャブではなく、水泳キャップのようなものをかぶって登場. なかなか技を繰り出せず、1回戦でプエルトリコの選手に一本負けした. 「こんな大観衆の前で戦ったのは初めてだったので、ちょっと怖かった」と話したが、「これが、サウジの女性がほかのスポーツでも五輪に参加する、新たな時代の幕開けになってほしい」. ■ブルネイ ブルネイからはマジア・マフシン選手(19)が陸上女子400メートル予選に出場. 黄色のユニホーム、黒くて長いタイツでレースに臨んだ. 59秒28で予選落ちしたが、自己記録を4秒41更新し、ブルネイ記録となった.